地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「……っはああぁぁぁ……」

 少し上ったところで、明人くんは盛大に息を吐いた。
 項垂れてる様子からもやってしまったーって感じで……。

「……大丈夫?」

 他に言葉も浮かばなくて、そう聞いた。

「……あー、うん。勇人があんな態度取ってるのは俺が言ったことのせいだってのは分かってんだけど……まさかあそこまで態度が変わると思わなかったから……」

 またため息を吐いて、今度は息を吸いながら天を仰ぐように少し仰け反る。

「……言ったことは後悔してねぇけど、勇人の態度はちょっとショックかなぁ……」

「……一体何を言ったの?」

 あんまり突っ込んだことは聞かない方がいいかなとも思ったけれど、主にあたしに関する態度がおかしいんだから当事者として聞いても問題ないよね?
 そう思っての質問。

「……」

 でも、明人くんは仰け反った体勢のまま答えない。


「明人くん?」

 だからあたしは問い詰めるように強めに名前を呼んだ。

「……はぁ……今日言うつもりはなかったんだけどな……」

 またしてもため息を吐いた明人くんは、諦めたようにあたしを見た。

「まあでも、言わなきゃ美来は納得しないんだろ?」

「う、うん」

 真っ直ぐジッと見られて、いったい何を聞かされるのかと身構える。
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