地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「嫌ではないよ。少なくとも友達としては好きだもん」

「……マジ?」

「もちろんマジだよ」

 困りはしちゃうけどね。

 続く言葉は、あえて言わなかった。
 言わなくても明人くんは分かってくれていると思ったから。

 だからきっと、返事はいらないって言ったんだろうから。


「そっかー、良かった……」

 明人くんは大げさなくらい大きく息を吐いてまた仰け反る。
 そのまま数秒止まったかと思ったら、勢いよく戻ってあたしに屈託のない笑顔を見せた。

「じゃあさ、俺の気持ちは知ってもらったし……これからはどんどんアピールしていくからな!」

「え?」

「あ、心配しなくても美来が嫌がるようなことはしねぇから。……そうだな」

 アピールもされると困るんだけど、とは言いづらい状況に戸惑う。


 告白されて嫌だったって言えばよかった?
 いや、でも好きだと言われて嫌がるほど明人くんのことを嫌ってるわけじゃないし……。

 どう対応すればいいのかグルグルと考えているうちに、明人くんは目の前にしゃがみ込んであたしの右手を取った。


「とりあえず、これくらいはいいだろ?」

 そう言って、手の甲に唇を落とす。
 軽く触れて、チュッとリップ音を鳴らし離れた。
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