地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「『え?』って、あのときのこと思い出して不機嫌そうな顔してたんじゃねぇのか?」
「あ、ううん。いや、そうだけどそうじゃないって言うか……」
今度はあたしが慌てた。
思い出していたのはその前の香梨奈さんといたときの方だよ、なんて今更言えない。
こ、ここは誤魔化すしか!
「それはそれとして、あのときに比べたら本当に久保くん変わったよね? 押し倒すどころかちょっと触っただけで逃げちゃうんだもん」
「うっ……今は、逃げたりはしねぇぞ?」
あたしの誤魔化すための強引な話題転換に、久保くんは言葉に詰まりながらも話に乗ってくれた。
よし! 誤魔化せた!
「確かにあの頃に比べたらちゃんとお話もしてくれるようになったよね」
フフッと笑って思い出す。
久保くんがあからさまに変わったのは、丁度あたしのいじめ問題が解決して熱を出した後のことだった。
「久保くんが変わったのって、あたしの素顔を見たから?」
確か、奏が迎えに来るまで看病してくれたときに見たと言っていたはずだ。
あの後に顔を合わせてから純情っぽくなっちゃったから、多分そうなんだろうと思ってた。
「あ、ううん。いや、そうだけどそうじゃないって言うか……」
今度はあたしが慌てた。
思い出していたのはその前の香梨奈さんといたときの方だよ、なんて今更言えない。
こ、ここは誤魔化すしか!
「それはそれとして、あのときに比べたら本当に久保くん変わったよね? 押し倒すどころかちょっと触っただけで逃げちゃうんだもん」
「うっ……今は、逃げたりはしねぇぞ?」
あたしの誤魔化すための強引な話題転換に、久保くんは言葉に詰まりながらも話に乗ってくれた。
よし! 誤魔化せた!
「確かにあの頃に比べたらちゃんとお話もしてくれるようになったよね」
フフッと笑って思い出す。
久保くんがあからさまに変わったのは、丁度あたしのいじめ問題が解決して熱を出した後のことだった。
「久保くんが変わったのって、あたしの素顔を見たから?」
確か、奏が迎えに来るまで看病してくれたときに見たと言っていたはずだ。
あの後に顔を合わせてから純情っぽくなっちゃったから、多分そうなんだろうと思ってた。