望月先生は甘くない ~年下ドクターの策略~
「それと何の関係が?」
仕事を離れれば私の方が歳上だと開きなおり、彼を睨みつければ、そのまま強引に手を引かれる。
「望月先生!」
意味がわからずに声を上げれば、そのままタクシーへと押し込まれた。
「僕を見張っていた方がいいですよ」
クスリと笑った彼が、今までとは別人のようで、私は呆然としてしまった。
「どういうつもり?」
タクシーに押し込まれ、私は冷ややかな視線を彼に向けた。
そんな表情を今まで望月先生に向けたことなどなかったことから、きっと驚いてこんなバカげたことをやめてくれると思っていえば、彼はクルリと私に視線を向けた。
「どういうつもりって……僕を監視して、婚活のことを話さないように見張りたいかなと思ったんですよ」
「はあ? 意味がわからない」
まさかそんな理由でタクシーに乗せられたなど思わない私は、つい本音が漏れる。
それに驚くことなく相変わらず可愛らしい笑顔を向けた彼に、私は唖然としてしまう。