望月先生は甘くない ~年下ドクターの策略~
しかし今は違う。彼の温もりを優しさを知り、素の姿を私だけに見せてくれることが嬉しくて、切なくて胸がキュッとする。
戸惑いや不安が大きい、でも一緒にいたいと思う自分。そんな気持ちがごちゃ混ぜになりわけがわからない。
拗らせはめんどくさい。自分でそう思うも今日もせっせと彼の夕飯を作る自分が嫌いではなかった。
なかなか来る時間もわからない。急に容体が変わったり、急患がくることもある。
だから『合鍵が欲しい』その言葉に少し戸惑ってしまったが、私はそれを了承した。
どうしてその時、とまどったのかも、それを了承したのかも、自分でも明確な説明はできない。
ただ、その時の彼の表情が不安に見えたからかもしれない。
鍵を渡した時、望月君はやけにホッとした表情をした気がする。
その意味を付き合っているのだから、聞けばいいのにそれができない。その理由はまだ付き合いが浅いからだろうか。