望月先生は甘くない ~年下ドクターの策略~

ここで肯定できないのは、私の中にある疑問のせいだろう。
どうして私を選んでくれたのか、それにあのレベルの人なら相手はたくさんいるはずなのに、どうしてマッチングアプリに登録していたのか。それに私は本当に彼と結婚したいのか。

事実にしたいそう思っていても、つい言ってしまった言葉に後悔していれば、望月先生が爆弾発言をする。

「じゃあ、その千堂さんと結婚するって話しても大丈夫なんですね?」

「ダメ!」
つい本音が漏れて、私はため息を付いた。

「わかりました。じゃあ、となりで見張っててくださいね」
クスクスと笑う望月先生に、悔しさがこみ上げる。

「望月先生ってイジワルなんですね。みんな騙されてる」
悔し紛れに言えば、彼はいきなり真面目な瞳を私に向けた。

「そうだと言ったらどうします?」
その初めて見る視線にドキッとしてしまったのは、きっと気の迷いだ。
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