望月先生は甘くない ~年下ドクターの策略~

そう思っているうちに、タクシーが停車して望月先生が支払いをして、私も降りるように促す。
少し垣間見た彼は、ひょっとしたらニコニコしながら爆弾発言をしてしまうかもしれない。
そう思い、諦めてタクシーを降りる。

そこは病院から少し離れた店で、私も数度来たことがあった。
それなりに広い店内だが、週末ということもありかなり込み合っていた。

「あー、望月先生来た」
奥まったスペースから聞こえた声に、私はその方を見た。

そこには外科の子たちだろう、若い看護師や、事務の女の子たちと、数人のドクターや療法士の男の人がいた。
中には小児科の研修医の子もいる。どういう集まりだろう? そんなことを思いつつ見渡していれば、不意に名前を呼ばれた。
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