望月先生は甘くない ~年下ドクターの策略~

そして私はあの飲み会の日の、不自然な感じで私に近づいた望月君の行動を思い出す。

何年も一緒に仕事をしていたのに、一度も私に絡んできたことがないのに、このタイミングで酔ったふりをしたのはなぜ?

どうして誰も気づかなかった私の様子の変化を敏感に感じてたの?

もしかして、何かを知ってたから?

ドクドクと心臓の音が煩くて、冷たい汗が背中に流れ落ちる。

しかし、ふと自分の気持ちに驚いてしまう。
あれほど引きずっていた恋だったが、今考えるのは望月君のことばかり。

どうして会っていたの? 何を話したの? どうして優弥さんが身内などと言ったの?

そんな思いばかりだ。さっき久しぶりに優弥さんの姿を見たが、どこにも魅力を感じなかった。

もう、訳が分からないのは嫌。
そう思い私は電車を降りると、また反対の電車に乗り込み、さっき彼たちがいた場所へと戻ることを決心した。
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