望月先生は甘くない ~年下ドクターの策略~
「ごめん、連絡もしなくて。迷惑だった?」
「いえ、そんなことは」
社交辞令のような言葉になってしまった私に、彼は特に気にしないようで私の目の前にやってくる。
「食事に行こう」
口では気遣うような雰囲気だが、拒否をさせないようなその言い方は立場のある大人の人特有なのだろうか。
まだ慣れていない私は拒否する言葉がでてこない。一人で家でゆっくりしたかった。
そんなことを、5つも年上の千堂さんのような強い男の人に、何か反論するようなことを言えなかった。
「はい」
静かに返事をすれば、慣れた手つきでエスコートされ、高級車の助手席に乗せられる。