望月先生は甘くない ~年下ドクターの策略~
珍しく仕事が押して、意外に時間がかかってしまい、通用口から外に出ればもう暗くなっていた。
7月の日は長いはずなのに……。
そんなことを思っていると、不意に人影に気づいた。
よく見ればそれはそれは望月先生で、ガードレールを背にスマホに視線を落としていた。
私服に着替えているせいか、黒のパンツに白のシャツというシンプルな装いで、更に大学生のようだ
チラチラと道行く人が視線を送っている。
不意に飲み会の話を思い出し、誰かを待っているだろうど、挨拶だけをして通り過ぎようとすれば、二人組の女の子が彼の前で足をとめた。
可愛らしい服に、鮮やかなメイク。
確実にナンパだとわかるそれに、私は挨拶を諦めようとしたところで、不意に後ろから手を引かれた。