婚約破棄は構いませんが、後ろ盾をなくした皇太子がどうなるかご存知? ~を、ループする~【短編】
「ひ、酷い」
「酷いのはどっちだ!」
そのころ、アンドリューのお母様は謎の病に倒れ命を落とした。
正妃の座が開いたことで、側室だった第二王子の母親が正妃の座に昇格。皇太子となった第二王子の婚約者として選ばれたのは私だった。
せっかくアンドリューから逃れて、王妃教育も終わったと思ったのに、王妃教育をゼロからするよりは経験者の方がいいという合理的な理由で選ばれてしまったのだ。
「ふっ、本当の理由はそんなんじゃないけどね」
って、第二王子が口元を緩めた。
アンドリューと違って有能な第二王子だ。後ろ盾の大切さも嫌と言うほど知っている。
公爵家の後ろ盾があれば、国を動かすうえで有益だと。私を利用するのが本当の目的なのでしょ?と聞いてみたことがある。
第二王子は小さくため息をついて「後ろ盾がないと何もできないようなボンクラに見えるか?」と私の唇を奪った。
……その瞬間、やばい、怒らせると口をふさぐタイプだと。気をつけようと思った。
■
さて、そこから先が問題だったのだ。
ミリアは、はじめのうちは「王子の心をつかんだシンデレラ」として町で物語にもなるくらい噂が広がっていた。
ところが、いざ結婚して生活を始めると、アンドリューはただの愚図亭主。
街の人たちは、手に平を返して「欲をかくからだ」「人の婚約者を奪うようなあばずれが」とミリアを笑いものにした。
もちろん、元王子の成れの果てを馬鹿にして憂さを晴らす者も現れた。
ところで、何故そんなことを私が知っているかといえば、報告を受けたからだ。
別にアンドリューのその後が気になっていたわけではなく、腐っても第一王子。いや、腐ってるけど第一王子。
「酷いのはどっちだ!」
そのころ、アンドリューのお母様は謎の病に倒れ命を落とした。
正妃の座が開いたことで、側室だった第二王子の母親が正妃の座に昇格。皇太子となった第二王子の婚約者として選ばれたのは私だった。
せっかくアンドリューから逃れて、王妃教育も終わったと思ったのに、王妃教育をゼロからするよりは経験者の方がいいという合理的な理由で選ばれてしまったのだ。
「ふっ、本当の理由はそんなんじゃないけどね」
って、第二王子が口元を緩めた。
アンドリューと違って有能な第二王子だ。後ろ盾の大切さも嫌と言うほど知っている。
公爵家の後ろ盾があれば、国を動かすうえで有益だと。私を利用するのが本当の目的なのでしょ?と聞いてみたことがある。
第二王子は小さくため息をついて「後ろ盾がないと何もできないようなボンクラに見えるか?」と私の唇を奪った。
……その瞬間、やばい、怒らせると口をふさぐタイプだと。気をつけようと思った。
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さて、そこから先が問題だったのだ。
ミリアは、はじめのうちは「王子の心をつかんだシンデレラ」として町で物語にもなるくらい噂が広がっていた。
ところが、いざ結婚して生活を始めると、アンドリューはただの愚図亭主。
街の人たちは、手に平を返して「欲をかくからだ」「人の婚約者を奪うようなあばずれが」とミリアを笑いものにした。
もちろん、元王子の成れの果てを馬鹿にして憂さを晴らす者も現れた。
ところで、何故そんなことを私が知っているかといえば、報告を受けたからだ。
別にアンドリューのその後が気になっていたわけではなく、腐っても第一王子。いや、腐ってるけど第一王子。