訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜
蓮と紫音が模擬戦をしてる間
私はソルに魔力操作を見てもらってる
全属性を持ってるって言っても、上手く使えなきゃ意味が無い
最初の頃は1つずつ手の平に属性の球を出す事から
次は2つ…3つと同時に出していって
今度はソレを体に纏い、自在に使える様にする
生まれ変わりのお陰か
体が自然と動き、頭でも…、何となくこうすればいいって出来る

「うんうん、上達してきましたねぇ」
「ありがと」
「そうそう
 光の精霊であるレノ殿と共にしているシオリ様は、治癒力が増している筈です」
「…、そうなの」
「はい それに光の精霊を宿す者は、光の加護が付きます」
「加護…」
「闇や悪魔の力に影響されにくくなるモノです」
「闇や、悪魔…、…レノ」
〔はい〕
「光の加護は、自分以外にも付けられる?」
〔可能ですが、永久的ではありません〕
「私の魔力を常に持ってる場合は?」

レノが蓮と紫音を見る

〔アレを通してならば、シオリ様が望まれる限り、付与は可能です〕
「じゃあ、お願い」

レノはニコッと微笑み

〔承知しました〕
「おっと、そろそろレン様とシオン様が共闘されるみたいです」

目を向ければ
蓮と紫音は目を合わせ、お互いに魔力を上げる
火と風…、合わせれば強大な力になる
2人の息の合った戦い方は、周りが関心する程

結果、まだ長時間の魔力の持続と操作が出来ない2人が負けたけど
それぞれの課題をクリア出来たみたいで、表情は晴れ晴れしてる

「お疲れ様」
「「お〜…」」

そこそこ本気のやり合いだったけど、大きな怪我は無い
擦り傷とかはみるみる内に治ってく

「丁度お昼だから、食べよ」

給仕の人が外で食べれる様に色々と準備してくれてる


< 119 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop