訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜
夜になってから、討伐の為にわざと鉱石を外に出してもらい
魔物が来るのをじっと待つ
資産家の家の周りは殆どが森だから、あらゆる所から魔物や動物の鳴き声が聞こえる
家の正面はサノ国の街並みが見え魔物が現れる可能性は少ないから
蓮は家の後ろ側、紫音と私はそれぞれ横側に
《サイコメトリー》で魔物の位置を特定し

“蓮、2時の方向…3体向かってくる”
“了解”
“紫音は正面から5体”
“オッケ〜”

意識を正面に向ければ

〔グルルルッ…!〕

唸り声を上げながら6体の魔物が

〔ガァァァァッ!!!〕

飛び掛かってくる魔物の動きを《サイコキネシス》でピタッ…と止める
額に少し触れて、住処を探る

…ここから数m先に洞窟らしきモノが、そこか

探りが終われば、首をはねて火で燃やす

「終わったぞ〜」
「俺も終わったよ」

蓮と紫音が魔物の一部を持って来る
ソレに触れて、同じ様に住処を探る

「ま、魔物は倒せたのかぁっ!?」

依頼主が窓から顔を覗かせてる

「はい もう大丈夫です
 今から住処に行ってくるので、鉱石をしまって下さい」

依頼主が慌しく鉱石をしまって家に入るのを見届けた後

「じゃ、行こっか」
「「おう(うん)」」

住処は4ヶ所
別々に討伐に向かい、あとの1ヶ所はゼルファが人型になって行ってくれた

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