訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜
城の門を潜れば、街の人達が

「「シオリ様!!」」

ここでもさっきと同じ状況に
でも、前に傷を治した事で街の人達は薄々気付いてたらしい

「傷を治して頂いてありがとうございます!」
「うちの子も!こんなに元気になりました!」
「ラルフ殿も連れてるんですね!」
「この方達が一緒に来られた、弟君のシオン様と旦那様のレン様ですね!?」

軽くお祭り状態だ
街の人達と会話しながら、夢で見てたのと同じ市場を歩く
2人が動物寄りの人を見たら流石にタジタジになった

「…まるで映画の世界だな」

そう言って、すぐに打ち解けていった

少し小腹が空いたから、果物の屋台を見てみる
…そういえば、お金持ってない

「シオリ様!」

店主が笑顔で声を掛けてくる

「ゴメンなさい、お金を持ってなくて…」
「お金?そんなの要りませんよ!
 今日はシオリ様が帰ってきて下さった、めでたい日なんですから!
 さあどうぞ!好きなのを持ってって下さい!!」
「あ、いや…そんな訳には…」
「遠慮しないで!」

店主があれこれと果物をくれる
折角だし、ご好意に甘えよ

「ありがとうございます」
「なあに!またいつでも来て下さい!!」

街の人達と話してる紫音と蓮の元へ戻る

「何か色々と持ってきたな」
「そんなに買ってきたの…」
「…貰った」

グ〜
果物を見た2人のお腹がタイミング良く鳴る

「どっかで座って食べるか」

近くに休憩所みたいなのを見つけ、周りの人と話ながら美味しく食べる


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