訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜
すると、天井の紋様が白く光り始めグルグルと周り、形が崩れていく
数秒後、淡い緑色に光る球が紋様のとこから出てきて栞の手に
光の球はそのまま栞に吸収され、栞が光る
やがて光は紫音の胸に移動し、今度は紫音が光り始める
光が収まると

「いいよ」

無事に終わったのか?

「説明は後からするから、蓮と交代ね」

紫音がこっちに歩いてくる

「次は蓮だ」

…髪が
栞と同じ様に…、緑のメッシュが入ったみてぇになってる

「…おう」

俺は栞の元に歩み寄る

「蓮も、楽にしててね」
「おう」

胸に手を当てられ、栞が目を瞑る
さっきと同様に光の球…今度は淡い赤色だ
ソレが俺の中に入り、次第に馴染んでいく

「いいよ」

俺も終わった

「ありがとな」
「ん、戻ろ」

手を繋ぎ、王と紫音の元へ
…なんか紫音が俺の髪を見てる

「…俺も髪の色が変わってんのか?」
「うん、赤が入ってる。…ってか、俺もって…」
「ああ、紫音も緑が入ってる」
「へ〜」

お互い、髪を触ってると

「それにしても驚いたな…
 まさか上位の…四大精霊を呼び出すとは…」
「「よんだい精霊?」」
「うむ 四大精霊とは地、水、風、火の四大元素の精霊
 基本呼び出せるとしても、下位精霊が精々なのだが…
 シオンは風、レンは火の精霊が宿っておるな
 その影響が髪に出ておるのだ」
「「…」」
「どうだ?この機に剣術等も習ってはどうだ?
 精霊と意思を交わし、上手く力が使える様になれば
 いざという時に、心強かろう」

お互いに目を合わせ、頷く

「「ぜひ、お願いします」」

栞を護れるんだったら、何だってやってやる
< 76 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop