誘惑の延長線上、君を囲う。
日下部君達が帰った後、17時少し前にもう一人のアルバイトの女の子が出勤して来た。女の子が来た後から雨がポツリ、ポツリと降り出した。帰る頃には雨が土砂降りになり、女の子は彼氏が車で迎えに来てくれるらしい。
「佐藤さんも駅まで乗って行きますか?」
「ありがとう、でも大丈夫。今日、寄る所あるからさ」
「そうですか……、気を付けて帰って下さいね。すみません、お先に失礼します」
「お疲れ様でした」
レジの締め作業が終わり、彼氏がお迎えに来たアルバイトの女の子は先に帰す。明かりを消す前に外を眺めてみると、依然として酷い雨の降り方だった。本心は駅まで乗せて行って欲しかったけれど、会ったばかりだし図々しく思えて、本当はないのに寄る所があるなどと言った。それに彼氏との時間を邪魔しちゃ駄目だよね……。そう思いながら明かりを消して、店舗の鍵を閉める。
傘を開き歩き出そうとした時、目の前に見た事のある車が止まり、左のウィンカーをつけて歩道側に幅寄せした。
「佐藤、乗って。家まで送るから」
「え、いいよ!大丈夫だよ、歩いて帰るよ!」
助手席の窓が開き、日下部君が呼びかける。乗る乗らないのやり取りをしていたら、後ろからクラクションを鳴らされたので仕方なく乗り込む。
「佐藤さんも駅まで乗って行きますか?」
「ありがとう、でも大丈夫。今日、寄る所あるからさ」
「そうですか……、気を付けて帰って下さいね。すみません、お先に失礼します」
「お疲れ様でした」
レジの締め作業が終わり、彼氏がお迎えに来たアルバイトの女の子は先に帰す。明かりを消す前に外を眺めてみると、依然として酷い雨の降り方だった。本心は駅まで乗せて行って欲しかったけれど、会ったばかりだし図々しく思えて、本当はないのに寄る所があるなどと言った。それに彼氏との時間を邪魔しちゃ駄目だよね……。そう思いながら明かりを消して、店舗の鍵を閉める。
傘を開き歩き出そうとした時、目の前に見た事のある車が止まり、左のウィンカーをつけて歩道側に幅寄せした。
「佐藤、乗って。家まで送るから」
「え、いいよ!大丈夫だよ、歩いて帰るよ!」
助手席の窓が開き、日下部君が呼びかける。乗る乗らないのやり取りをしていたら、後ろからクラクションを鳴らされたので仕方なく乗り込む。