嫁ぎ先は水神様~ただ身を投げただけなのに~
第11話 はやてが結婚
「うっ……」

目を覚ますと、私は湖のお社の側で、横になっていた。

「はっ!」

起き上がって、周りを見渡す。

そこには、湖があった。

「……元に戻ったんだ。」

嬉しい気持ちが、湧き上がってくる。


私が湖に身を沈めてから、どのくらいの時間が経ったんだろう。

なるべく、時が経っていなければいいなぁ。


私は湖に沿って、歩き出した。

誰か村人に会えたりしないだろうか。

胸をドキドキさせながら、歩いた。


どのくらい経っただろう。

ちょうどお社の反対側にやってきた。

あのお社が、小さく見える。


こうして見ると、湖の中で過ごした日々は、何だったのだろう。

るか様。

綺麗な水神様。
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