嫁ぎ先は水神様~ただ身を投げただけなのに~
「村へ戻ろう。」

ときとはやては頷き、私達3人は村人とは別に、村へ帰った。


そして村に着いた後、私の行動は問題になっていた。

村人や神主様が総出で、私のお父様に訴えていた。

「ああ、帰って来た。何とか言って下さい、殿様。」

「つきのせいで、生贄の儀式ができなかったんだ。」

するとお父様は、私を呼んだ。

私は、お父様の前に座った。


「どうして、儀式を止めたんだ。つき。」

「ときでは、役目を果たせないからよ。」

「どういう意味だ?」

「ときは生贄になっても、水神様の妻にはなれない。」

村人が、がやがやと話し始める。

「静かに。では、つきの時はどうだったんだ。」

「私は、水神様の妻になったわ。水神様が選んでくれたの。」

そう言うと、また村人ががやがやし始める。

「その水神様とやらは、生贄に捧げた女は、皆妻にするのではないかね。」

「いいえ。気に入った女だけよ。実際、昔生贄にされたほのさんという女性に会ったわ。彼女は妻にはなれず、女中になっていた。」

そして村人の一人が、叫んだ。
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