嫁ぎ先は水神様~ただ身を投げただけなのに~
夜になって、寝付けない私がいた。

今頃、両親は夢の中。

きっと、るか様が夢枕に立っているだろう。


「なんて言っているのかな。」

気になる。

気になって、眠れない。

あーあ。


その時だ。

「つき。」

るか様の声がした。

「るか様。」

起き上がると、目の前にるか様が座っていた。

「るか様、来て下さったのね。」

「ああ……そうなのだが……」

何気にるか様が、落ち込んでいる。

どうしたのだろう。


「るか様、何かあったの?」

「それがな。ご両親に、つき殿を嫁にしたいと申し上げたところ、待てと言われ。」

「ええっ!?」
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