Your PrincessⅡ
 サクラは、どちらかといえば家の中でムードメーカー的存在だった。
 自分中心のお姫様的存在。
 いつも自分から話題を振って、家の中を明るくさせていた。

 それが、急に部屋に籠り「私に話しかけないで、私に構わないで」と言い出すので。
 皆、驚いた。
 同級生に何をされたか知っているのはクリスだけだった。
 蘭と渚には、サクラは怪我をしたとだけ伝えた。
 シュロは、暫くの間入院をしていた。

 蘭の護衛であるアズマが気を利かせて「サクラ様、私の部屋を使ってください」と言ってサクラを個室に移動させた。
 部屋から出てこないサクラに心配しながらも、誰もがどうすることも出来なかった。
 サクラは一度でも「嫌だ」と思ったら、周りがどんなに説得しても考えを曲げない頑固者であった。
 一番の良き理解者であるクリスが、
「当分、放っておいてあげて」
 と静かに言った。

 和やかだった毎日が一瞬にして静まり返った。
 あんなに笑い合っていた日々は何処へ消えてしまったのか?
 サクラは毎日、泣いていた。
 そのうち、幼い頃からのストレスが一気に爆発した。
 自分はいらない人間なのだと思うようになった。
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