わたしが最愛の薔薇になるまで
「蕾、咲、愛しているわ」

 そのまま気を飛ばした私には、その先の記憶がない。
 最期に、まだ垣之内に来たばかりの双子と、ベッドに川の字になって歌った子守声を、遠くに聞いた気がした。


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