追憶ソルシエール

「……終わったぁ〜」


イスに座ったまま、両手を上で組んでぐーっと伸びをする。



若干、二の腕が痛いと思うのはきっと気のせいじゃない。絶対お昼の影響だ。明日には悲鳴をあげるであろう両腕に、今日から筋トレでもしようかな、と心のなかで覚悟を呟く。



時計を見れば、HRが終わってからなんだかんだ20分くらい過ぎていた。窓の外を見れば、空は夕焼けのオレンジ色に染まっている。日が暮れるのも早くなってきていて、季節の変化を感じる。


日直の仕事である窓の戸締りを確認して教室を後にした。






「わー、さむ……」


外に出れば涼しい空気が肌に触れた。

日中はカーディガンで過ごせるほどちょうどいい気温だけど、帰りはブレザーを羽織らないと少し肌寒く感じる。もうそろそろクローゼットからブレザーを取り出さなければ。



職員室へ日誌を渡しに行ったときに「昼は大変だっただろ」と先生にもらった温かいお茶を両手で持ちながら指先を温める。



教室にまで届いていた部活動の掛け声は、外に出るとより一層活気溢れていて大きく聞こえた。バレーにテニスに陸上部。グラウンドでは多くの部が活動している。
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