【カルマ〜青春白書】1章完結
【意味深校長】ありのまま。そう、ありのまま、 彼らの”ありのまま”を伝えればよい………
山田は 余計な悩みを払拭し、気持ちが楽になった。
放送は続く。
放送委員長和也
→「え〜、記念すべき第一回放送は、初回ということもあり、我がサッカー部で失礼します。今日はサッカー部マネージャー西田さんをゲストにお招きしてまーす、西田さーんかもーん!」
山田→「西田さん?」
山田はまだ一度も 西田にあったことが無い。風邪が長引き、一週間休んでいたからだ。
放送室西田
→「みなさ〜ん、こにゃにゃちわ〜、うふっ」
山田→「うわ〜、ピチピチのアイドルかい(怒)」 なぜか ツッコミが厳しい(笑)。
放送室西田
→「今日は明日我が校で行われる二中との練習試合についてでーす。明日土曜日の14時からです。今回の練習試合は、三年生が引退後の初めての試合になります。毎日毎日一生懸命練習してきました。そしてなんと明日は校内の視聴覚室に特設ビジョン、校庭に特設応援ステージを用意し、公式戦さながらの白熱した試合を提供しまーす。保護者もきまーす。対戦相手の二中は、五年連続区大会優勝、昨年度は学区大会を優勝し、都大会三位で 全国大会に出場した 強豪校です。みなさん、是非 応援に来て下さい。うふっ」
山田→「校長!、どういうことですか?私は何もきいてませんけど(小怒)」
まるで サッカー部の正式顧問のような感じで、”知らなかった”ことに少し納得のいかない感じだ。
校長→「いやね〜、二中の校長から 明日 区の広報誌の取材があるから、 いろいろと準備してほしいと要請があってね。なんでも、前年の全国大会があっての取材みたいよ(ニヤニヤ)」
山田→「二中の為だけにあんな派手にセッティングするんですか?」
山田は、話し相手が学校のトップということを十分承知の上で突っ張った。
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