転生聖女の異世界スローライフ~奇跡の花を育てたら魔法騎士に溺愛されました~
 前世では花屋の娘だったとか、毎日学校に行っていたとか、魔法は無いけれど魔法のような事が出来る道具が色々とあったとか――。
 花言葉も花畑の花を一つ一つ指さしてアルフォークに教えていく。

 黄色いガーベラは『究極美』、ハイビスカスは『繊細な美』、パンジーは色によって『記憶』『愛の想い』『あなたで頭がいっぱい』……他にも色々と説明した。

 スーリアはチューリップのつぼみを指さした。明日か明後日には咲きそうなそれは、赤い色をしている。

「チューリップも色によって花言葉が違います。赤は『愛の告白』、黄色は『希の無い恋』、白は『失われた愛』です。」
「ずいぶんと色によって意味が違うな。まるで真逆だ。そのピンクは? スーの髪の色に似てる。」
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