青い夏の、わすれもの。
「爽」


そう口を動かした。


「良くできました」

「ふふ。やっぱり照れます...」

「これからは敬語もナシね。あたしだけじゃなくて澪のことも澪って呼ぶこと。OK?」

「うん、OK」


あたしと華はお互いの顔を見つめ合って笑った。

あの日投げたボールはちゃんと受け取ってもらえたみたい。

これを自信にしてもいいよね?

あたし、華の言う通りにする。

毎晩、星に願いを捧げる。

"魁にあたしの想いが届きますように"

そう願うよ。

雲が星を隠す夜も

雨でどんより気分が沈む夜も

あたしは願う。

叶うまで願い続ける。


だから、神様、お願い。

一生に1度のお願い。


あたしと魁を赤い糸で結んで。

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