秘密に恋して~国民的スターから求愛されています~
「誰にも渡さない」
「た、…くみ、お願いっ…とめて、」
「嫌だ。俺の名前呼んでよ。ほら、」
「っ…ぁあ…や、…」

私はもう彼のものなのに、彼女なのにどうして拓海は不安げに私を見下ろすのだろう。
まだ付き合って浅いからだろうか、それとも私の言動が不安を煽っているのだろうか。わからないけど、拓海に急かされるように彼の名前を呼んだ。

自分でも彼の指をきつく締め付けているのがわかる。そして、簡単に絶頂を迎え、全身を脱力させる。
虚ろで焦点の定まらない瞳を彼に向ける。

明りに照らされる彼の体が普段よりも男らしく見えてかっこいいななんてどうでもいいことが頭に浮かぶ。

「沙月、好きだよ」
「…あり、がとう…私もだよ」

半開きになった唇を貪るようにキスをして、彼が私の中に入ってくると同時に私は目を閉じた。
お互いを求めるようなセックスにひたすら溺れるように彼に身を任せた。

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