秘密に恋して~国民的スターから求愛されています~
その日、帰宅するとすぐに拓海の携帯に電話が入った。
相手はマネージャーの須永さんだった。

そして拓海が電話をしている最中、私はSNSを見て絶句した。

”海いったら拓海がいた”
”めちゃくちゃイケメンだった”
”でも、一緒にいたのはアンナじゃなかった。二股?”
”一般の人だった”
”デート?”

この日の夕方から夜にかけてSNSのトレンドランキングも写真付きの拓海の情報が散りばめられていて、それを知った瞬間眩暈が襲ってきた。

きっと拓海の電話もこの件だろう。

しばらくすると膝を抱えてソファの上に座り込む私に近づいてくる拓海の表情は曇っていて息を吐いて隣に座った。

「須永さん、怒ってた?」
「いや、今事務所がマスコミ各所に報道するなっていう圧力かけてるみたい。あと、あれは友人として通すって」
「そう、だよね」
「でも俺は嫌だ。もちろんファンを蔑ろにしてるわけじゃない。自分の口からちゃんと伝えないとどちらにしろ不誠実だと思う。それに俺はもともとアイドル枠で俳優やってたわけじゃないし」
「…じゃあ、どうしたら…」

不安で仕方がない。
拓海と離れなければならなくなったら、どうしたらいいのだろう。



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