秘密に恋して~国民的スターから求愛されています~
ソファに強く押し付けられた肩がジンジンと痛む。私は、すっと小さく息を吸った。

「好きだよ、拓海のこと」
「…本当?」
「本当だよ。好き」

拓海が嬉しそうに笑った。こんなに顔を綻ばせる彼を見たことがなくて私まで嬉しくなる。
拓海が私の唇に自分のそれを重ねる。触れるだけのキスにドキドキする。
それなのに、拓海の衣服からアンナさんの香りがして先ほどの彼女の発言がよみがえる。

「…脱いでほしい、そのTシャツ」
「…沙月?」
「脱いで、お願い」

涙目で彼に訴えるとわかったといって彼がそれを脱ぎ捨てる。そのまま私の覆いかぶさった拓海にギュッと抱き着く。

嫉妬は醜い。でも、それがなかったら気が付かなかったかもしれない。

彼への気持ちに気づかなかったかもしれない。

「抱いていいってこと?」

頷くと彼が真剣な表情で私のシャツをまくり上げる。
下着が見えてしまい、羞恥と緊張で頭の中がぐちゃぐちゃになる。
照明がしっかりと私の体を照らしている。
彼の目にはどういうふうに私の肌が映っているのか気になった。




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