秘密に恋して~国民的スターから求愛されています~
私が目を閉じている間、彼の大きな手が、指が私の弱い部分を刺激して自分じゃないような甘美な声が漏れてしまう。

今でも信じられない、拓海が私を抱いているという事実が…信じられない。
恥ずかしくて仕方がないのに、抱いてほしいという矛盾した感情がせめぎ合う。

別に初めてというわけではない。それなのに、まるで初めてを彼に捧げているような感覚で、全身が性感帯になったようだ。

「ぁ、…っや、ぁ、…」
「そんな可愛い声、抑えないでいいよ、聞かせて」
「…だ、って…」
「ほら、ちゃんと見ろって。俺は今沙月を抱いてるんだから」

拓海っていつの間に”男性”になっていたのだろう。
家族のような、弟のような…そんな関係だったのに。うっすら目を開けると色気のある目で私を見ている彼と視線が絡む。

私の片足を持ち上げて股が丸見えになってクラクラするほど恥ずかしくて涙が出そうだ。

たっぷりの前戯に顔を歪め、体を反らせて、私は簡単に絶頂をむかえる。
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