秘密に恋して~国民的スターから求愛されています~
気づいたら、彼の手が私の腰に移っていて、入れるよ、の声に頷くと同時にぐっと彼の熱いものが入ってくる。

「あ、…っ…ぃ、や…っ」
「キツイ、沙月の中」

久しぶりだったから痛みがあるかと思ったけど、拓海が優しく愛撫してくれたから意外にも大丈夫だった。

拓海の動きに合わせて私の口から漏れる声も徐々に大きくなる。
抑えたいのに、そんなことを心配する余裕もないほどに私は彼に溺れていく。

いつからこんな顔をするようになったのだろう。
私の目に映る拓海は立派な男性だ。
薄れゆく意識の中、私は彼の顔にそっと触れて名前を呼んだ。


…――


「おはよう…」
「…あ、おはよう」

気づいたらベッドに移動していてしかも朝になっていた。
どうやらそのまま私は寝てしまっていたようで、彼が私をここまで運んでくれたようだ。

拓海の腕の中、私は目を伏せながら昨日のことを思い出して赤面する。
裸を見られたわけでしょ?それにセックスまでしてしまった。

あぁ、どうしよう。恥ずかしくて顔を見ることが出来ない。

「何恥ずかしがってんの」
「うるさいな!恥ずかしいよ、だって、」
「見せてよ、ちゃんと」
「…」
「可愛い顔」

すっと彼に顎を掬われて強制的に重なる瞳。
彼はクスクス笑いながら私の顔を覗き込む。

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