秘密に恋して~国民的スターから求愛されています~
五月ももう終わろうとしていた。
拓海とは電話やメールのやり取りだけで会えない日々は継続している。
来週、引っ越しをするため私は数日前から引っ越しの準備をしていた。
仕事も忙しく、自宅へ帰ってきてからもすぐに寝てしまうことが増え、拓海のドラマを観ることもしていなかった。
いや―…見たくない、のほうが正しいのかもしれない。アンナさんと一緒に映る彼をたとえ画面越しといえ見たくないのかもしれない。
段ボールのせいで家の中は足の踏み場がない。
少し移動するたびに段ボールにぶつかる。衣服や物を片づけていると、突然電話がかかってきた。
拓海かと思ったが、違うようで知らない番号だった。
出ようか一瞬迷ったのが、一応出てみることにした。
「もしもし、」
恐る恐る通話ボタンを押して、声を出す。と、すぐに声が返ってきた。
「もしもし?あれ?登録してくれてないんだ」
「…すみません、どちら様でしょうか」
「マサトだよ」
「…へ、」
私は硬直して間抜けな声を出す。
拓海とは電話やメールのやり取りだけで会えない日々は継続している。
来週、引っ越しをするため私は数日前から引っ越しの準備をしていた。
仕事も忙しく、自宅へ帰ってきてからもすぐに寝てしまうことが増え、拓海のドラマを観ることもしていなかった。
いや―…見たくない、のほうが正しいのかもしれない。アンナさんと一緒に映る彼をたとえ画面越しといえ見たくないのかもしれない。
段ボールのせいで家の中は足の踏み場がない。
少し移動するたびに段ボールにぶつかる。衣服や物を片づけていると、突然電話がかかってきた。
拓海かと思ったが、違うようで知らない番号だった。
出ようか一瞬迷ったのが、一応出てみることにした。
「もしもし、」
恐る恐る通話ボタンを押して、声を出す。と、すぐに声が返ってきた。
「もしもし?あれ?登録してくれてないんだ」
「…すみません、どちら様でしょうか」
「マサトだよ」
「…へ、」
私は硬直して間抜けな声を出す。