恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
すぐに私はオートロックを解除した。
夏希君は千秋さんに用事があってきたのだろうか？すぐにインターホンが鳴って私は玄関へ向かった。

「夏希君、どうしたの？千秋さんに用事？」
ドアを開けるとスーツ姿の夏希君が立っていた。濃紺の細めのスーツ姿は確かに千秋さんに雰囲気が似ている。
（パーツパーツはあまり似ていないが雰囲気だったりたまに見せる表情がやっぱり兄弟だと思わせる）

「いや、桜子に会いに来た」
「私？」

何故私なのだろうと思いながらも、とりあえず夏希君を家に通した。

「髪切ったんだ」
「あ、うん。千秋さんに切っておいでって言われて…コーヒーでいい？」
「うん。ありがとう。髪型めちゃくちゃ似合ってる」
「そう？ありがとう」

夏希君の言葉に素直に嬉しくなって照れてしまった。
似合うって言われると嬉しいよね、一応女性だし。

「そういえば、雪乃さんとすれ違ったけど来てたの？」
「うん！そうなの！ものすっごく綺麗な人でびっくりしたよ～」

ソファに座る夏希君の分だけコーヒーを入れた。
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