闇に咲く華














「え…う…あ…。」

翔ちゃんの思わぬ行動に、言葉がでない。

すると、私の髪を手にとり口付ける。

「その反応も、髪も、赤く染める頬も、唇も俺のものだ。誰にも渡さない。」

翔ちゃんの言葉に、胸がぎゅっとなる。

端から聞くと、重いとか恐いとか思うかもだけれど、私は嬉しい。

こんな私を好きだと…愛してると言ってくれた。

「あ…あのっ、近い…。」

私が顔を逸らそうとすると、両手でそれを阻止してきた。

顔を優しく包み込むように触れた翔ちゃん。

「身も心も俺のものにしたい。」

その言葉に、大きく高鳴る。

それって…。

「で、でも…、怪我が…。」

怪我まだ完全に治った訳じゃないし、仕事もあるから…と思うも、翔ちゃんの熱い瞳に捕らわれる。

「ダメか?」

もう。
全部翔ちゃんのものだよ。

首を横に振ると、翔ちゃんは私の目や鼻、首と沢山の口付けをしてきた。

そして、またお姫様抱っこをしてベッドまで運ばれる。

口から心臓が飛び出してしまいそうな程、うるさく鳴っている。

大好きな翔ちゃんなら…。
私は全て捧げる。

「邪魔は入らねぇから…ゆっくり、たっぷりな。」

そう言って妖艶に笑う翔ちゃんに、私はまた囚われる。

そして、また私に口付け、ベッドに沈み込んでいくー…。


闇の中で育った華は、鬼のように恐ろしく、美しい龍によって光へ導かれ、沢山の愛をもらった。

これからまた、沢山の闇に出くわしても、もう深い闇には落ちないだろう。

闇に咲く華はいつまでも輝きますようにー…。

「莉依…。」

「翔ちゃん…。」





「「愛してる。」」












Fin.






< 185 / 185 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:23

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

闇に咲く華ー偽りの華ー

総文字数/42,810

恋愛(キケン・ダーク)89ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「早く会えるといいんだけど…。」 妹を捜しにとある族へ向かった。 その先に待っていたものとはー…。 「守ってやるよ。どんなことからも。」 鬼のように恐ろしく、龍のように優しい貴方に出会いました…。 「何を考えてやがる。」 「メンドーなことしてくれるなぁ。」 「誰のもんに手ぇ出してんだ?潰すぞ。」 貴方の世界に踏み込んでしまうと後戻りできなくなるー…。 謎多きお嬢様 北園結月 × 29代目鬼龍総長 清宮組の若頭 清宮大樹 私に自由はないー…。 私は幸せを手にしてはいけない。 だって私はー…。 「私は北園結月じゃないわ…。ー…なのよ。」 秘密を何重にも抱えた1輪の華は、深い深い闇に落ちていくー…。 「私は…貴方と共に生きる資格がないのよー…。」 貴方を…護らせて。 例え私が裏切ることになろうとも、守りきってみせる…。 貴方は私の光なのー…。 ※本作は「闇に咲く花」の18年後の話です。 翔樹と莉依の子どもの話です。 闇に咲く華、姫の涙ー思いを隠した重い扉 のメンバーも出てくるかも? 前作とは少しページ数も違く、文字数も変わってるかと思いますが、温かい目で見ていただけると幸いです!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop