お姫様は恋してる?
そしてこの日以来、一誠の中で俺の友達ランキングがかなり上がったようで、後から香子に聞くと俺と香子の間に、何もなかったと分かったからと真っ赤になって教えてくれた。

「秀介、また香子と出かける時は一叶の子守頼むな。」

「一誠、俺だって仕事もあるし、プライベートな用事だって…」

俺の抵抗は、一誠には効かないらしい。

「いいじゃないか。一叶とふたりでらぶらぶで過ごせば。」

「俺はロリコンじゃない!なんで幼児とふたりきりでらぶらぶになるんだよ。お前、頭がお花畑か?」

その言葉がブーメランになって返ってくるまで、あと○年。

無自覚だったが、種は既に蒔かれていたのに気付いていなかった俺だった。

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