お姫様は恋してる?
一叶の機嫌は、しらす丼が直してくれた。

「茹でしらすもいいけど、生しらすもいいね。」

「一叶、茹でしらすも味見するか。」

「うん。秀介、あーん。」

催促するように口を開ける一叶の口にしらすを入れてやったら、機嫌が直ってホッとした。

「あ、そうだ。さっき買ったんだ。今日の一叶のおみやげ。」

イルカのペンダントを差し出すと更に満面の笑みが溢れる。

「ありがとう。いつの間に買ったの。」

「なんたってお姫様の誕生日だから、抜かりはないさ。」

目の前で瞳をキラキラさせて喜ぶ一叶をずっと見ていたいと思う。

だけどこのところ考えていた一叶と俺の距離感を確認するためにも一度離れた方がいいと言う考えを一叶に話すことにした。

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