お姫様は恋してる?
店を出てショッピングモール内を歩き出すと一叶が繋いだ手をツンツンと引っ張ってきた。
「ねぇ、昨日から服にディナーに指輪って私はクッキーしかあげてないのにいいの?」
嬉しいんだけど、ちょっと戸惑っているのかな。
「いいんだよ。俺が一叶にプレゼントしたいんだから。ところで一叶はケーキ作ったって香子が言ってたけど。」
「ホントは昨日、家に戻ってからパパや一貴とも一緒に食べようと思っていたんだよ。ママとの合作だから。でも秀介が…」
真っ赤になる一叶を見て、昨夜の事ですっかり忘れていたんだなと理解した。
そして一叶が香子と一緒に作ったものではなく、自分がひとりで作ったものを俺に渡したいと考えてくれていたことも。
本当にかわいくて堪らない。
自然と一叶を抱きしめていた。
「しゅ、秀介。ここ外だよ。」
「かわいい一叶が悪い。車に戻ろう。」
理性を総動員して手を繋ぎ直すと駐車場に急いで歩き出した。
「ねぇ、昨日から服にディナーに指輪って私はクッキーしかあげてないのにいいの?」
嬉しいんだけど、ちょっと戸惑っているのかな。
「いいんだよ。俺が一叶にプレゼントしたいんだから。ところで一叶はケーキ作ったって香子が言ってたけど。」
「ホントは昨日、家に戻ってからパパや一貴とも一緒に食べようと思っていたんだよ。ママとの合作だから。でも秀介が…」
真っ赤になる一叶を見て、昨夜の事ですっかり忘れていたんだなと理解した。
そして一叶が香子と一緒に作ったものではなく、自分がひとりで作ったものを俺に渡したいと考えてくれていたことも。
本当にかわいくて堪らない。
自然と一叶を抱きしめていた。
「しゅ、秀介。ここ外だよ。」
「かわいい一叶が悪い。車に戻ろう。」
理性を総動員して手を繋ぎ直すと駐車場に急いで歩き出した。