お姫様は恋してる?
「一叶ちゃん。」
学校から出たところで今泉さんが待っていた。
「今泉さん、ごめんなさい。電話で話した通りなので、もう会えません。」
「今まで通りみんなでは出かけてくれるって言ったよね。だから俺は諦めないでアプローチ続けるし、別に結婚している訳じゃないんだから、一叶ちゃんがそのうち俺の魅力に気付くかもしれないって言ったよね。」
「でも。」
「俺、諦め悪いんだ。だからもう少し足掻かせて。」
「無理ですよ。」
「そんなにその人がいいのか。」
「私が生まれた時からずっと側にいたから、空気みたいな人なの。いて当たり前だけど、いないと困る。離れていても心の支え?みたいな。」
「んで、そいつと想いが通じたから俺とは遊ぶのはダメって言われた?そんなとこにキスマーク付けるくらい俺が邪魔だって?」
き、キスマーク?!
気がつかなかった。
いつ?あ、朝か…
みんなは気づいてたのかな?
恥ずかしい…
「ま、まぁ、そうみたい…」
今泉さんが、ため息をひとつ吐くと頭を掻いた。
「そいつがいない時に誘うから、ちゃんと来てね。俺、負けないから。」
今泉さんの後ろ姿を見送りながら、私は大きなため息を吐いた。
学校から出たところで今泉さんが待っていた。
「今泉さん、ごめんなさい。電話で話した通りなので、もう会えません。」
「今まで通りみんなでは出かけてくれるって言ったよね。だから俺は諦めないでアプローチ続けるし、別に結婚している訳じゃないんだから、一叶ちゃんがそのうち俺の魅力に気付くかもしれないって言ったよね。」
「でも。」
「俺、諦め悪いんだ。だからもう少し足掻かせて。」
「無理ですよ。」
「そんなにその人がいいのか。」
「私が生まれた時からずっと側にいたから、空気みたいな人なの。いて当たり前だけど、いないと困る。離れていても心の支え?みたいな。」
「んで、そいつと想いが通じたから俺とは遊ぶのはダメって言われた?そんなとこにキスマーク付けるくらい俺が邪魔だって?」
き、キスマーク?!
気がつかなかった。
いつ?あ、朝か…
みんなは気づいてたのかな?
恥ずかしい…
「ま、まぁ、そうみたい…」
今泉さんが、ため息をひとつ吐くと頭を掻いた。
「そいつがいない時に誘うから、ちゃんと来てね。俺、負けないから。」
今泉さんの後ろ姿を見送りながら、私は大きなため息を吐いた。