秘密の秘密は秘密じゃないのかもしれない
「どう?そろそろ終わりそう?」

「うん。ひとまずキリがいいからここで終わりにするよ。まだ火曜だしね。」

「だよな。帰りに牛丼食べてくけど杉原行く?」

「もう8時だもんね。行こうかな。流石にお腹すいた。お昼のコロッケじゃもたなかったよ。」

「よし、じゃあ行くか。」

2人でパソコンを落とし、出ようとすると雅臣さんが戻ってきた。

あ……

「お疲れ様です。」
橋本くんが挨拶したので私も慌てて、
「お疲れ様です。」

「お疲れ。今帰りか?」

「はい。」

「課長も今終わりですか?」

「あぁ、書類を置きにきたのと明日直行だから資料を取りにきたんだ。」

「そうなんですね。俺ら遅くなったんで今から牛丼食べに行くんですけど課長行きませんか?」

「…そうだな。腹減ったし行くかな。」

私は目を丸くして雅臣さんと橋本くんの会話を聞いていた。
私ったらいつものノリで橋本くんとご飯食べに行くつもりだった。
お昼をたまたま食べただけでヤキモチを妬いてた雅臣さんなのに夕飯も食べに行こうとしてだなんて、雅臣さんの顔が怖くて見れない。

「杉原。俺もいいかな?」

「も、もちろんです。課長。」

「じゃ、行きましょうか。」

橋本くんに促され私たちは橋本くんを真ん中に歩き始めた。

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