秘密の秘密は秘密じゃないのかもしれない
チェックアウトのためカードキーを持ちフロントへ向かうとすでに会計が済まされていた。

「雅臣さん、いくらですか?」

「いいよ。初めての旅行くらい払わせてよ。」

「ダメです。車を出してもらってるし、いつもお金を出させてばかりですもん。ちゃんと払います。」

「なら真帆がお昼ご飯はご馳走して。それでおしまい。」

「それじゃあ私の方が安くないですか?」

「それは分からないよ。すごい高いの食べるかもよ。」

「う……お手柔らかにお願いします。」

「検討します。」

2人で笑いながら手を繋ぎホテルを後にした。

帰りに軽井沢を回り、美味しいパンやジャムを自宅用に買った。千佳や両親にもジャムをお土産に買った。
2人でお店を散歩しながらランチできるお店を探していると素敵なお店を見つけた。
テラスに面しており景色を楽しみながら食事ができそう。
それに高原野菜を使った創作料理のよう。
2人迷うことなくこのお店に決めた。

案内された席は正面に白樺が立ち並ぶ森のようで、ぼーっといつまでも見ていられそうなくらいだった。
空気が澄んでいてマイナスイオンが降ってくるように心が癒された。

「真帆こういうところ好きだろ?癒しスポットだな。」

「大好きです。癒されます。ずっといたいくらい。」

「俺もこういうところ好きだな。東京にいると緑を見ることがないよな。空気も澱んでない。来てよかったな。」

「はい。」

私たちは美味しい料理にも癒され、デザートのタルトまでいただき、名残惜しかったが立ち上がった。

「さ、そろそろ東京に帰るか。」

「そうですね。帰りも混みそうですしね。」

「ま、急ぐ道ではないしのんびり帰るか。」

「はい。」
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