キミを描きたくて
兄の言っていることが何一つ分からない。
ただ分かるのは、この人も狂ってしまっていること。
「お兄ちゃん、そんなのお兄ちゃんじゃないよ」
「依茉、俺のこと忘れちゃった?記憶喪失になったの、依茉の方なんじゃないのー?」
「ちがう、ちがうよ。でも、それは間違ってるの」
「俺の可愛い依茉に手を出すなんて犯罪だよ。死んでいい」
樹が紫月くんと隼人くんを交互に睨みつける。
腕の力が弱まったその瞬間、私は逃げ出してベランダに駆け込んだ。
「これ以上話聞いてくれないなら、ここから飛び降りる」
「…は?何言ってるの、依茉」
「だって聞いてくれないもん、樹。ふたりは私のお友達だって」
「依茉、だからってそれはちがう、戻ってきて、依茉」
「そこから動かないで、近づかないで!!」
大きな声を出す。
樹は目を見開いて固まった。
紫月くん、隼人くんも同様に、私を見つめる。
「おかえり、樹。…ずっと待ってたんだよ、でも、こんな風になりたいわけじゃない」
「こんな風って、違う、俺はお前のために」
「私のお兄ちゃんは優しくて、お友達の話だって笑顔で聞いてくれるよ」
そう、私の樹は、こんなんじゃなかった。
ただ分かるのは、この人も狂ってしまっていること。
「お兄ちゃん、そんなのお兄ちゃんじゃないよ」
「依茉、俺のこと忘れちゃった?記憶喪失になったの、依茉の方なんじゃないのー?」
「ちがう、ちがうよ。でも、それは間違ってるの」
「俺の可愛い依茉に手を出すなんて犯罪だよ。死んでいい」
樹が紫月くんと隼人くんを交互に睨みつける。
腕の力が弱まったその瞬間、私は逃げ出してベランダに駆け込んだ。
「これ以上話聞いてくれないなら、ここから飛び降りる」
「…は?何言ってるの、依茉」
「だって聞いてくれないもん、樹。ふたりは私のお友達だって」
「依茉、だからってそれはちがう、戻ってきて、依茉」
「そこから動かないで、近づかないで!!」
大きな声を出す。
樹は目を見開いて固まった。
紫月くん、隼人くんも同様に、私を見つめる。
「おかえり、樹。…ずっと待ってたんだよ、でも、こんな風になりたいわけじゃない」
「こんな風って、違う、俺はお前のために」
「私のお兄ちゃんは優しくて、お友達の話だって笑顔で聞いてくれるよ」
そう、私の樹は、こんなんじゃなかった。