キミを描きたくて
それは確かな拒絶で、依茉が待ち望んでいた展開ではないことは明らかだった。
こんなことで、依茉を死なす訳には行かない。
でも、俺には何ができる?
俺は、依茉の何を知っている?
「おかえり、樹。ずっと待ってたんだよ、でも、こんな風になりたいわけじゃない」
依茉にとって俺らは"オトモダチ"。
やはり、付き合うという考えは依茉には植え付けられて居ないらしい。
だから、他の男と花火なんて行くんだ。
全て俺の計算ミス。
そのことに腹が立った。
「依茉、こっちおいで」
イツキがそう呼びかけても、依茉は反応せず、むしろベランダの柵によしかかる。
少しそれは低くて、依茉ならスルッと飛び降りてしまえそうだった。
「ねえ、仲直りしよう。少し興奮したんだ、久々の依茉との再会で」
「興奮?これが?狂ってるよ、お兄ちゃん」
「わかった、今日は帰るよ。日を改める。また、二人で話そう」
そういうと、イツキは俺とハヤトクンを睨みつけて玄関から出ていく。
スルスルと、依茉がベランダに座り込んだ。
「依茉ちゃん」
「依茉」
そう俺らが駆け寄ると、依茉はハヤトクンに抱きついた。
…ああ、そうだったんだ。
依茉の心には、こいつがいるんだ。
俺なんか、写ってすらいなかったんだ。
「違う、あんなのお兄ちゃんじゃない…!」
「でも、あの顔はお兄さんだ。そうだろう?」
「でも、でも…!」
「依茉、落ち着いて、とりあえず中入るよ」
危ない、そういうとハヤトクンが依茉を連れ出した。
こんなことで、依茉を死なす訳には行かない。
でも、俺には何ができる?
俺は、依茉の何を知っている?
「おかえり、樹。ずっと待ってたんだよ、でも、こんな風になりたいわけじゃない」
依茉にとって俺らは"オトモダチ"。
やはり、付き合うという考えは依茉には植え付けられて居ないらしい。
だから、他の男と花火なんて行くんだ。
全て俺の計算ミス。
そのことに腹が立った。
「依茉、こっちおいで」
イツキがそう呼びかけても、依茉は反応せず、むしろベランダの柵によしかかる。
少しそれは低くて、依茉ならスルッと飛び降りてしまえそうだった。
「ねえ、仲直りしよう。少し興奮したんだ、久々の依茉との再会で」
「興奮?これが?狂ってるよ、お兄ちゃん」
「わかった、今日は帰るよ。日を改める。また、二人で話そう」
そういうと、イツキは俺とハヤトクンを睨みつけて玄関から出ていく。
スルスルと、依茉がベランダに座り込んだ。
「依茉ちゃん」
「依茉」
そう俺らが駆け寄ると、依茉はハヤトクンに抱きついた。
…ああ、そうだったんだ。
依茉の心には、こいつがいるんだ。
俺なんか、写ってすらいなかったんだ。
「違う、あんなのお兄ちゃんじゃない…!」
「でも、あの顔はお兄さんだ。そうだろう?」
「でも、でも…!」
「依茉、落ち着いて、とりあえず中入るよ」
危ない、そういうとハヤトクンが依茉を連れ出した。