【溺愛結婚】懐妊後、御曹司から猛烈に溺愛されています。〈改稿版〉
「おめでとうございます。ご懐妊ですね」
それは診察室に入り、問診票を見て診察した先生からの衝撃的な一言だった。
「………。はい?」
【おめでとうございます。ご懐妊ですね】
え、ちょっと待って! 今なんて……?
「ちょうど今、妊娠ニヶ月ですね」
「……え、妊娠?」
妊娠ニヶ月って……。あの、妊娠? わたし、赤ちゃんが出来たってこと?
え、え? ええっ……!?
「に、妊娠っ!?」
ウソ……!ウソでしょ……!?
妊娠って……。わたしが!?
「はい、間違いありません。藤野さんは今、妊娠されています」
そう言われて、先生からエコー写真を見せられたけど……。
これって、間違いじゃないの……? 何かの夢じゃないの……?
いや、でも確かに生理が遅れていた。単純に元々生理不順だと思っていたから、そうとばかり思っていたけど……。
「これって、夢ですよね……?」
そう問いかけてみたものの「夢では、ありません。現実ですよ?」と答えが返ってきた。
本当に? 本当にわたし、妊娠してるってこと……?
え、じゃあ何?それってまさか……。わたしは、あの男の子供を妊娠したってこと!?
「……妊娠?わたしが?」
「はい。そうですよ」
ーーーし、信じられない……!!