【書籍化&コミカライズ】身代わり聖女の初夜権~国外追放されたわたし、なぜかもふもふの聖獣様に溺愛されています~
「ヴォルフが……作ったの?」
「ああ。いつかマリアーナと暮らせたらと思ってな」

 照れくさそうにヴォルフが笑った。
 ちょっと顔が赤くなってる。目を逸らして笑うヴォルフが可愛い。可愛すぎる。
 たまらなくなって、わたしは彼の首に抱きついた。

「ヴォルフ……、ヴォルフ、大好き!」
「わかってる。俺も好きだ」
「わたし、あなたと離れて、国王陛下のもとに行ったのに……あなたはあきらめてなかったの?」
「あきらめられるわけがないだろう。俺の唯一の番なんだから」

 わたしの唇に軽い口づけが降ってくる。
 わたしもちゅっと口づけのお返しをする。

「つがい……ふふ」
「さあ、家に入るぞ」

 さらに顔を赤くしたヴォルフがぶっきらぼうに言った。
 わたしを抱っこしたまま、螺旋階段を上がる。そんなに広い階段ではないけれど、ヴォルフの腕の安定感は抜群だ。
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