【書籍化&コミカライズ】身代わり聖女の初夜権~国外追放されたわたし、なぜかもふもふの聖獣様に溺愛されています~

仔狼が寝たあとで



 生まれた時は人間の赤ちゃんよりも小さかった子供達も、だいぶ大きくなった。
 もう目も見えるし、もちろん耳も聞こえる。よちよちしながらも、あちこち動きまわるので、起きている時は目が離せない。

「もう眠った?」
「ああ。あやしているうちに、まぶたが重くなって、そのまま寝た」
「ふふ」

 女神様に言われた通り、子供達は仔狼の姿で生まれてきた。
 灰色と黒色の、双子の男の子。
 淡く輝く雲のような灰色の毛並みの子はグラウ、艶やかな夜闇のような黒い毛並みの子はナハト。

 お耳がちょっと丸っこくて、つぶらな瞳をしたちっちゃいもふもふは、本当に食べちゃいたいほど可愛い。高い声でキュンキュンと鳴いて甘えてくる姿を見ると、可愛すぎて涙が出てきてしまう。

 大きくなったら、人化できるようになるみたいで、それも楽しみだ。ふたりはどんな少年になるんだろう?
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