【書籍化&コミカライズ】身代わり聖女の初夜権~国外追放されたわたし、なぜかもふもふの聖獣様に溺愛されています~
聖女の役割をまっとうしたひとりの女性の人生を想像して、少し切なくなる。
先代の聖女様には、心に秘めた誰かがいなかったのだろうか。ともに生きていきたいと願った人が。
それとも、それは国王陛下だったのか。
「……先代の聖女様にお子様はいらしたのですか?」
「いえ、聖女様は初夜の儀の前に、『孤月の誓い』を立てることが決められておりますので」
「孤月の誓い?」
「はい。生涯お独りで女神様に仕えるという誓いです。夫はもちろんですが、お子様を持つこともありません」
「……そうですか」
聖女の特別な力で子を授からないようにするのか、子が生まれてもすぐにどこかに養子にやるという意味なのか。
わからないけれど、考えてみれば、聖女と国王の間に子ができたら王位継承権の争いの種になりそうだ。国民の幸せのため聖女になるのに、国を乱したら本末転倒だ。
けれど、聖女とはなんと不自由で孤独な身の上なのだろう……。
そして、何事もなく聖女の継承が終われば、先代の人生はそのままわたしの人生になるのだ。
先代の聖女様には、心に秘めた誰かがいなかったのだろうか。ともに生きていきたいと願った人が。
それとも、それは国王陛下だったのか。
「……先代の聖女様にお子様はいらしたのですか?」
「いえ、聖女様は初夜の儀の前に、『孤月の誓い』を立てることが決められておりますので」
「孤月の誓い?」
「はい。生涯お独りで女神様に仕えるという誓いです。夫はもちろんですが、お子様を持つこともありません」
「……そうですか」
聖女の特別な力で子を授からないようにするのか、子が生まれてもすぐにどこかに養子にやるという意味なのか。
わからないけれど、考えてみれば、聖女と国王の間に子ができたら王位継承権の争いの種になりそうだ。国民の幸せのため聖女になるのに、国を乱したら本末転倒だ。
けれど、聖女とはなんと不自由で孤独な身の上なのだろう……。
そして、何事もなく聖女の継承が終われば、先代の人生はそのままわたしの人生になるのだ。