聖女じゃないと見捨てておいて今さら助けてとか無理なので、どうぞ放っておいてください!
◆ ~わんこ(フェンリル)たちの会話~(3)       


『主様なんて言ってたの?』

 勢いで「わんっ!」と答えたが、まだ言葉がわかっていないアルがデルに問う。

『主様が安全なネグラとダンジョンをご所望らしい』

『安全なネグラというとあそこかなのダ』

 ベガがデルの言葉に続いて言う。

『遺跡、遺跡! あそこならモンスターも湧かないヨ。
 不思議な力で守られてるヨ。ダンジョンもある!』

『だがあそこには遺跡の守護者がいるのダ。あれは力を失う前の我らでも倒せなかったのダ』

 ベガがうーんと考え込みながらアルに指摘する。

『大丈夫。主様強い! 魔族倒したもんっ!』

『そうだ、主様は始祖のスキルがある。
 我らがお守りしつつ、スキルを使用していただければ、あの守護者とて倒せるだろう。
 そうすれば主様に恩恵がいくはずだ』

 デルが、まるで自分が倒すかのように、誇らしげにふんむーと鼻息を吐きながら言う。

『たしかに。我々では守護者に傷ひとつ与えられはしないが、あちらも我らに攻撃をあてるほど動きは速くない。主様のスキルがあれば可能なのダ』

『じゃあ案内するヨ! 案内する! 行こう行こう!』

 アルがうれしそうに一番乗りで駆けだした。

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