スペシャル企画 儚く甘い 番外編追加しました
玲は咲の髪を乾かしたあと、肩や首をマッサージする。

「ありがと・・・」
「いえ。」
咲は用意された書類を読みながら、その日の仕事の確認をしたあと、タブレットで最新のニュースの確認を始めた。

「玲」
「宗川とお呼びください。」
「・・・宗川・・・」
「はい」
「・・・いつまでこのままなのかなって」
「ん?」
真剣な表情のまま、タブレットの画面を見つめている咲。
「もしも私が何かミスをしたら、何人の人に迷惑がかかって、どのくらいの影響が起きるかな」
いつだって咲は不安なんだ。

小さな華奢な体で背負うものがあまりに大きすぎる。
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