ときめきの香りは貴方ですか?
城崎さんは、私の目をじっと見て、
「ありがとう」
笑顔でそれだけ言うと、私を抱き上げて、奥の控え室まで、連れて行ってくれた。
両肩に手を当てて、私に顔を近づけて
「ここでゆっくりしてイベント終わるまで待っててね。俺がちゃんと会社まで送るから」
そう言って出て行った。
突然のことに言葉も出ず、胸は騒がしく弾んで、顔が熱くなった。
いつもと違う城崎さん、私の知らなかった城崎さんだった。
その後、中間さんも到着し、イベントは無事終了した。
私は、終わる頃には普通に戻り、後片付けを手伝った。
「城崎さ~ん、車に荷物乗せたら、2人乗れなくなりましたけど、どうします?」
「じゃあ、皆で先帰って、荷物運んでくれる?俺、風谷さんと電車で帰るから」
「分かりました。じゃあ、先戻りますね」
なっちゃんと龍太が車から手を振るのに応えて、皆を乗せた車は走り出した。
「じゃあ、風谷さん、戻ろっか。電車混んでなかったらいいんだけど・・・」
城崎さんの不安は的中。
電車は混んでいた。
帰宅ラッシュと安全確認のため、少し遅れたらしい。
人が次々に入ってきて、電車の連結側のドア付近に追いやられた。
男性に向かい会う体制になりそうなのを、城崎さんが私をドア側に背中向きになるように引き寄せて、城崎さんが私と向き合う体制で、ドアに片肘をつき隙間を作ってくれた。
ち、近い・・・顔上げれない・・・
「ありがとう」
笑顔でそれだけ言うと、私を抱き上げて、奥の控え室まで、連れて行ってくれた。
両肩に手を当てて、私に顔を近づけて
「ここでゆっくりしてイベント終わるまで待っててね。俺がちゃんと会社まで送るから」
そう言って出て行った。
突然のことに言葉も出ず、胸は騒がしく弾んで、顔が熱くなった。
いつもと違う城崎さん、私の知らなかった城崎さんだった。
その後、中間さんも到着し、イベントは無事終了した。
私は、終わる頃には普通に戻り、後片付けを手伝った。
「城崎さ~ん、車に荷物乗せたら、2人乗れなくなりましたけど、どうします?」
「じゃあ、皆で先帰って、荷物運んでくれる?俺、風谷さんと電車で帰るから」
「分かりました。じゃあ、先戻りますね」
なっちゃんと龍太が車から手を振るのに応えて、皆を乗せた車は走り出した。
「じゃあ、風谷さん、戻ろっか。電車混んでなかったらいいんだけど・・・」
城崎さんの不安は的中。
電車は混んでいた。
帰宅ラッシュと安全確認のため、少し遅れたらしい。
人が次々に入ってきて、電車の連結側のドア付近に追いやられた。
男性に向かい会う体制になりそうなのを、城崎さんが私をドア側に背中向きになるように引き寄せて、城崎さんが私と向き合う体制で、ドアに片肘をつき隙間を作ってくれた。
ち、近い・・・顔上げれない・・・