ときめきの香りは貴方ですか？

「じゃあ、私お風呂入って、出かける準備するね」
でも、城崎さん、本当に素敵すぎる。

1泊のお泊まり準備をし、髪も降ろして巻髪にした。

10時頃に着信音が鳴った相手は城崎さんだった。
名前を見るだけでどきどきする。

「もしもし」
「愛里、おはよう、もう準備してるの？」

「はい、今一応準備できました。それより、城崎さん、両親に話してくれたんですね」
「愛里がご両親に嘘つくの無理でしょ。だから、俺から話そうって。いいご両親だね」
私もそう思います。

「準備してるなら、迎えに行くから、家で待ってて」
そう言って城崎さんは電話を切った。
もう、自然と愛里って呼ばれている・・・

30分くらいして、城崎さんから電話が入った。
「愛里、家の前、着いたから準備して出てきて」

私が2階の窓から下を見ると、城崎さんが手を振っていた。

黒のパンツに白のカッター、チャコールのジャケットを着て、城崎さんが着ると何でもかっこいい。

私は着替えを入れたバックを持って下におり、
「じゃあ、お母さん、行ってくる」
お母さんに声をかけて、玄関を開けた。

「お待たせしました」
「愛里、お父さんとお母さんいる？」
「はい」
「手が空いてたら、呼んできてもらってもいいかな」
「ちょっと待っててくださいね」