ときめきの香りは貴方ですか?
「いえ・・・やっぱり凄いなぁって思って・・・」
「これからもっと頑張るよ。そばで見ててね」
頭を撫でてくれる優也さん。
私の好きな気持ちはどこまで膨れあがるんだろう。

夕方になったので、
「そろそろ準備しますね。キッチンお借りします」
と声をかけて晩ご飯の支度を始めた。

「一緒に作りたい」
そういう優也さんに負けて、色々手伝ってもらった。さすが手際がいい。

料理もでき、優也さんがテーブルに運んでる間、私は片付けをした。

「愛里、段取りがいいね。惚れ直すよ」
優也さん、私、甘々な言葉に溶けてしまいそうです・・・

『いただきます』
優也さんは、生姜焼き、筑前煮、お味噌汁と少しずつ黙って食べていた。
「どう、ですか?」
優也さんは、顔を上げると真剣な顔をしていた。
「久々に美味しいもの食べて、味わってた」
「ふふっ、お口に合って良かった。嬉しいです」
「好きな人の手料理を一緒に食べるって幸せだよね。ありがとう」
優也さんは、笑顔で残さず食べてくれた。

食事を済ませて、2人で片付けが終わると
「愛里、先、シャワー入って。俺少し仕事あるから」
シャワー・・・ハードルが高すぎるよ・・・
「愛里?」
「は、入ります」
私は自分が持ってきた着替えや必要な物を持って入っていった。

ドライヤーで髪を乾かしている時、今日の夜の事を考えると手が止まってて、熱さ
で我に返った。
緊張する・・・
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